講師紹介

坂田 清 博士 Dr. SAYAKA SAKATA

二児の母。博士号(Ph.D,)取得後、大学や研究所にて研究員として勤務。
10年以上務めた東京大学を退職し、特技のお菓子作りと、長年培った
サイエンスの知識を活かし、2019年1月、当教室を開校する。
米国ハーバード大学に、息子・娘を連れての研究留学経験有り。
現在、東海大学客員研究員を兼任している。

  • ABC Cooking Studio 認定ケーキライセンス保有。
  • つくばみらい市男女共同参画 女性人材登録者
  • つくばみらい市ふるさと創生事業推進委員
  • つくばみらい市行政改革懇談会委員
  • つくばみらい市政治倫理審査会委員

S-Lab.の名前の由来

「Science (サイエンス)」、「Sweets (スイーツ)」、「Smile (スマイル)」、
「Sensation (感動)」、「Surprise (驚き)」、「Self-esteem(自己肯定感)」の頭文字の「S」に、
Laboratory(研究室)の略語Lab.(ラボ)をつけました。
こども達にとって新しい発見と創造の場となることを願い、楽しくて夢が膨らむLab.(ラボ)をイメージしています。

S-Lab.のSはSmile×Self-esteem=Science×Sweets

S-Lab.の約束

  1. 1.こどもの笑顔を一番大切にする。
  2. 2.生活のなかに存在する科学を体感してもらえるように努める。
  3. 3.こども達にお菓子作りと実験の楽しさと達成感を味わってもらい
    自信に繋がるように努める。
  4. 4.製菓と実験を通じて、様々な場面で「なぜだろう?」と
    自ら疑問を見出し、考え、解決できる力を育てるように努める。

S-Lab.を立ち上げたきっかけと、S-Lab.への思い

東日本大震災を機に
感じた、大きな不安

私(創業者 坂田)は、長年にわたり研究者として大学や研究所で科学研究に携わってきました。
3.11の東日本大震災の日、私は東京大学の本郷キャンパスでいつものように巨大な顕微鏡を覗きこみ、ガン細胞の研究をしていました。自宅は茨城県T市。2歳と5歳のふたりの子どもたちはT市内の保育園に預けており、電車で1時間かけて通勤する距離にいました。
地震の後、電車が動かない中、北千住までは徒歩でたどり着いたのですが、結局その日の内に子どもたちを保育園に迎えに行くことはできませんでした。翌朝まで保護者が迎えに来なかったのは、うちの子どもたちだけでした。
再び、大地震があったら、次は東京直下型地震だったら、と考えると、その後の電車通勤の不安が、毎日重く肩にのしかかりました。そして、上の子が高学年になり、放課後など、目が行き届かなくなったこともあいまって「このまま、今の職や都内通勤を続けていていいのだろうか」と考えるようになりました。

アメリカへの研究留学で感じた、
日本の義務教育への疑問

一方、研究を通じて、多くの大学院生と接してきました。
大学を卒業し大学院に入ると、大学院生は、学生とはいえ自分が主体となり、テーマとする研究を遂行していかなければなりません。ですが、研究というのは思うように進まないものです。時には「正解のないない問い」にあの手この手で挑み続けます。
これまで小学校・中学校・高校と与えられた学習環境で、与えられた問題を解く能力を高めてきた、いわゆる学校の成績が良い学生さんであっても、大学院での研究は全く違うスキルが必要となり、思うようにはいきません。それは研究に限らず社会に出ても同じことが言えるかと思います。
大学院生になって、急に「正解のない問い」に向き合うことはとても困難なもので、中には途中で挫折する大学院生も少なくはありません。
今、激動する時代を生きる子ども達だからこそ、小学生の頃から、もっと「正解のない問い」に向き合う機会を増やし、「深く考え創造する力(問題を見つける力・解決する力・創造する力)」を育む必要があると痛感してきました。そこで、初等教育の大切さを感じ、大学での教育だけではなく、小学生への教育に興味を持ちました。
そんな興味を抱いていた頃に、息子と娘を連れて米国に研究留学をしました。米国B市の公立の幼稚園と小学校に子ども達を通わせたのですが、規律や反復学習を重んじる日本の公立の小学校とは全く違う自由な初等教育を目の当たりにし、日本の義務教育との大差を見せつけられました。あくまでも個人的な意見ですが、今の日本の子どもたちが成長した時に、発想力や創造力などは、この自主性を重んじ自由な教育を幼い頃から受け続けて育った人たちにはとてもかなわないだろうなとショックを受けたのでした。

「強く、しなやかな精神力」
自己肯定感を高めることの大切さ

また、長年の研究人生の中で、思うように研究が進まず、挫折し、大学に来られなくなる学生を多くみてきました。もちろん、研究だけが原因ではないこともあります。いづれにしても、メンタルがやられてひとり暮しのアパートに引きこもる学生がたくさんいます。
思い通りにいかなかったことで、立ち上がれなくなってしまうのです。その原因を考えてみました。一度、挫けたとしてもまた、再び、何度でも困難な壁に挑むことのできる、「強く、しなやかな精神力」、つまり、自己肯定感が低いのかもしれないと思いあたりました。どんなに高い、「深く考え創造する力」を持っていたとしても、自己肯定感が低ければ、意味がないなと思っています。自己肯定感は子ども時代に受ける家族からの愛情で高く育むことができると言われています。つまり、子どもの自己肯定感を高めるための声かけの内容や方法などを大人が学び、お家の方と昼間お子様と接する教育者がその内容を共有する必要性が大切だと思ったのです。

人間だからこその能力
「協働し共創できる力」

そして、今よりもさらにAIが活躍し、デジタル化が進むこれからの社会で、最も求められる力は、プログラミング能力でもロボット技術力でもなく、人間らしい能力である「協働し共創できる力」だと考えます。つまり、人と人とをつなげ、ともに新たなものを創造する力であり、コミュニケーション力や発想力が基盤となる能力ともいえます。この能力はコンピューターやAIよりもまだまだ人間の方が優れており、これからの時代、人間だからこそできる最も必要とされてくる能力となるでしょう。

子どもたちひとりひとりが
明るい未来を築くためのサポート

これらの「深く考え、創造する力」・「高い自己肯定感」・「協働し共創する力」の3つの要素を育むことのできるS-Lab.独自のプログラムを見出すことができたことが、STEAM教室S-Lab.を立ち上げるきっかけとなりました。
スイーツを多角的に捉え、様々な分野のサイエンスや数学、アートに結びつけることと併せて、自己肯定感を高めることにつなげる独自のプログラムに気づいた時は、自分の中でものすごい衝撃を感じました。「多くの日本中、世界中の子どもたちにこのプログラムを届けたい」思いで頭の中が一杯になり、今もそう願っています。

S-lab.はお子様がひとりでも通いやすいように駅(バス停)のそばで、土日、祝日も開講しているような教室でありたいと考えております。
また、S-Lab.は働くお母様を応援し、味方となれるよう、エプロンや手拭きタオルなど、教室内で必要なものは全て、S-Lab.でご用意し、お家の方のお手を少しでも煩わせないように心がける教室でありたいと考えております。
そして、何よりもお子様の自己肯定感を高めるため、保護者様とよく話し合い、意見を交わし、子どもたちひとりひとりが明るい未来を築くために、サポートしていける教室になれるよう挑み続けます。